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2017/05/25 Intercity MBA-1 Platinum Edition 修理

久しぶりに修理が入りました。  Intercity MBA-1 Platinum Edition です。

修理は メーカー修理が一番安価で確実です。というのは ごく当たり前の話ですが、最も費用がかかる人的なMBA-1.jpg対応をメーカーとしての責任でサービスで行っているからです。
そして これまた ごく当たり前の話ですが、メーカーですから設計をしているわけで 判断は速く、当然価格的にも安価になります。特に最近では 基板アセンブリ代金に比べ人的な費用の方が高い事も多く、アセンブリ交換をするメーカーがほとんどとなりました。

しかしながら今回のケースでは 絶版品かつメーカーが無い状態ですと修理する事は出来ません。

Intercity(インターシティー) 社長さんとは フジヤエービック様のヘッドフォン祭り当初からのおつきあいで、意気投合する部分も多く新しい仕事の話もしていたりと、気さくで すばらしい製品を送り出していた中で本当に残念です。  

そういう事で すが、これも何かのご縁 と言う感じと、Intercity MBA-1 は何度か改造実績も有ることがお客さまの信用となりかつ今回お客さまの強い熱意があり引き受けた次第です。

まず 状況を正確に把握します。
回路図や各部の調整マニュアルがあるわけではありませんので、できるだけ回路を追いかける時間を少なくしないといけません。
発熱部がかなりありますが、不思議と音は出ています。 しかし 以前改造した際に結構発熱していたので、アイドリングをかなり流していると言う感じがした 記憶があったのですが、 環境や周囲温度にもよりますので、実際に温度測定をして見ました。
赤外線温度計で できるだけ正確に ジャンクションに近い部分で測定します。
放熱器が付いている 電源以外の回路では約70~80度とかなり熱いです。
また 出力は 4チャネルあるうちの 1チャネルが出力が無いのが確認できました。

修理は 異常と思われる部分 の周辺の信号や定数、定数にともなう 電圧電流などの測定値を元に 異常を推測します。 また 壊れた原因も探り、根本解決しないとまた壊れますので 壊れたプロセスも推測します。
完全に治るかどうかは メーカーでは無いので 不明です。したがいまして お客さまには、その過程を報告しながら、進めました。
異常があったのは トランジスタ 4本と IC 一ヶ。 トランジスタは 海外製なので、同一品を取り寄せました。
ICは 型名が消されていましたので 入出力信号と、使う場所や性能など今までの経験から推測して選択します。その他 ハンダ付け部分の怪しい物も修正しました。
全て交換し 波形に異常が無いことと、温度異常が無いことを確認し、納品しました。

壊れたプロセスですが 温度による ICの破壊にともない 発振などの異常等での出力段のバイアス回路異常などの波及事故と考えました。 このアンプの ICはかなり熱くなります。正常でも ジャンクション温度はかなりになっていて 周囲温度が高いと壊れる可能性があります。 密閉したラックなどで使用すると問題です。

実際 温度は 10度上昇で2倍の寿命低下になる事が知られています。また 30度以下の故障率は非常に低くても 80度にもなりますと 百から数百倍になると言われていますので 内部温度が 50度近辺になりますと 元気の良い半導体でもジャンクション温度はかなり上がり問題です。

熱くなって良いと思えることは 飽和し安定すると言うことがあげられますが、あくまでもそれに耐えられるような設計が必要で、一般的には、良い動作をさせるためには温度はできるだけ低くないと問題です。
オーディオを長年おこなってきた人は 経験的に暖かいのが良いと思っている人がほとんどだと思いますが、 電子機器の動作や電気の流れは冷やせば冷やすほど性能は上がります。最近のコンピュータを多用するデジタルオーディオではなおさらです。 もちろん 0度に近くなってくると化学反応がダメになってくるので 数度を下回るようでは たとえば コンデンサーなどの素子が動作しなくなってくるのでダメですが、熱いのは大問題なのです。 設計上どうしても熱平衡が必要な コンプリメンタリトランジスタや熱的なフィードバック制御がある製品、基準電圧源などは仕方有りませんが、 それでも筐体外部は設計上最も良い環境となる常温近くにしておかないと問題です。 良い音を長く楽しむ秘訣です。 

■お客様の感想
今回、初めてOJIなるメーカーを知り、メーカーがなくなって修理不可能となっていたヘッドフォンアンプの修理をしていただきました。
故障の症状としては、筐体が異常に熱くなる・ヘッドフォンの片方からノイズが出る、というものだったのですが、綿密な調査→故障箇所の特定→部品交換を経て、無事元通りに治りました。
作業は回路図等何も情報がないため、困難をともなうようでしたが(一部の故障部品は型番が消されていて、その特定はかなりの知識と経験がないとわからないとのことでした)、全力で進めていただき、今こうしてまたこのアンプの音が聴けることに感謝と喜びを感じています。
料金も良心的な価格で、10日ほどで修理が完了したのには驚きました。
メールでのやり取りでは、とても詳しく説明していただき、知識と経験の豊富さが伝わってきて、信頼できると感じました。アンプが治ったのはもちろんですが、今回OJIさんに出会えたのは大きな収穫でした。また何かの機会に相談等できたらと思います。
ありがとうございました。

2017/01/30 ミッキータイプ電源変換アダプタ

有りそうで 良いものが無いのが変換コネクタです。変換プラグの部類でハイエンドにも耐えられそうな物 これがなかなか無いのです。
当社のBlend-tune Cobalt mi plus 8 めがねプラグ変換アダプターキット に似たものなのですが、ミッキータイプの 3Pの変換アダプタをお客さまの要望で製作しました。
お客さまの要望を具現化するのが OJI SpecialIです。 もちろん 技術的に不可能な物、価格的に折り合わない物等の要望はできませんが、そうでなければ可能性はあります。
価格的には 量産的な発想で安価になっている物、たとえば 金型やシルク印刷の版、NC工作機械のプログラムなど 1個も1000個も変わらない様なイニシャルコストのかかる物はイニシャル部分がお客さまの要望金額より膨大にかかりますのでダメですが、手作り可能であれば何とかしたいといつも思っています。

さて 作ったのは 当社お得意の コバルトX-1000を使ったタイプになります。
太めのしっかりとした電源コードにも耐えられるようしっかりとした作りになっています。
ミッキー変換1.jpgミッキータイプ電源変換アダプタ
■お客様の感想
今回、特注の電源ケーブルアダプターを作って頂きました。
以前、3Pのオーディオ用の高級ケーブルをめがねプラグに変換する、ちょっと他ではあまりみないアダプターを扱っていらしたことを思い出し、今回はめがねの部分にもうひとつアース?のついた、いわゆるミッキー型のものを作成依頼したのです。(オーディオPC用)

まず、こんなレアなものをお願いして引き受けて頂けるのだろうか・・・とダメモトでOji Specialのホームページのフオームから連絡してみたところ、「やってみましょう」と二つ返事で快諾。ただ、場合によってはプラグと線材の兼ね合いで、思うようにできないこともありうるなど、優れたお医者さんのインフォームド・コンセント(事前説明・合意)のようなやりとりがあった上で、概算予算も含めて理解して作成開始。

程なく届いたプラグはつくりもしっかりしていて、まず見た目の安心感があります。そして試聴。お気に入りのEau Rougeさんの電源ケーブルにアダプターを装着して、音楽用につかっているPCを起動。あら、画面がすっきりクリアで音のヌケならぬ色のヌケがよいような気が・・・。それは音だしでも同じでした。エイジングもまだ進んでいないはずですが、音数が増え立体感もまして音楽が楽しく深みをもって流れだします。
お願いしてよかった、引き受けてもらえてよかった・・・です。

一万円をこえるものですから、アダプターとしては安くはないのでしょうが、一個かぎりの特注で単価の低いこんな面倒なことをひきうけて頂いて、しかもそのおかげで手持ち機器のレベルを全く別次元にあげてもらえて、と考えるとものすごくリーゾナブルで嬉しいです。

Oji Spesialでは、こだわりのハイエンド製品とおなじように小さなアダプターもマニアックに趣味のものとして大切に扱って頂けたことが感じられて、Oji Spesialを知っていてよかったと改めて思った次第です。ありがとうございました!