DPAT,DDAC,MTCSS、Crystallizedシリーズに代表されるハイエンドオーディオ機器はもちろん、オリジナルポータブルオーディオ機器,PC audio(PCオーディオ)やHTPC,そしてAV機器などオーディオだけでなくコンピューター,アナログ技術を駆使して高度なオリジナル商品,カスタム商品,カー用品をお届けする それが OJI Specialです。改造、特注などのカスタム品 custom-made もお気軽に

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2023/8/1
オプションについて TunedⅡ(2) とTuned3何が違うのか!?

当社のヘッドフォンアンプのオプションには、基本的に旧モデルという製品は存在しません。部材調達が可能であれば製造可能です。
長くお使いいただくために最高性能を長期間発揮できる信頼性の高い部材を使い、かつ長寿命設計をしています。
一般他社のような「量産売りきり」 ではありません。
年々オプションが増えて わかりずらくなってきましたし、御客様も発注しづらい場合も有りますので フジヤエービック様主催のヘッドフォン祭り等では モデルを決め打ちしている場合も有りますが 基本は御客様の要望が具現化しやすい個別仕様での製造となります。

OJI Specialヘッドフォンアンプは 「基本構成+オプション」で構成されています。
御客様の環境に合わせて 最適なアンプを設計して製造するのが基本でしたが、設計製造を御客様に合わせて個別 つまり ワンオフ設計製造になりますので納期がかなりかかってしまいます。
また 現実的には当社のヘッドフォンアンプは様々なハイエンドヘッドフォンをお持ちのユーザー様もご納得頂いておりますが、有る特定のヘッドフォンに限った製品では無く広範囲のヘッドフォンやシステムにてヘッドフォンの特性を発揮でいるという汎用性があることから最近では フジヤエービック様のようなオプション決め打ちのカタログモデルに近い物も即納品として製造しています。
同じオプションをまとめて作ると言うことや ショーなどに合わせて記念価格とする場合も有って、お求めやすくなるというメリットもあります。
例えば Tuned2 Limited 等です。

後発のTuned3がTuned2よりマルチに高音質な訳ではありません。不要であればわざわざオプションを付ける必要はありません。
特にオプションで質問が多いのが Tuned オプションです。

■Tuned2
ハイインピーダンスヘッドフォンを今まで以上にならすべくTunedベースに改良したオプションになります。無オプションやTunedからすると音質向上させる目的のチューニングになります。
アンプとしては一般のローインピーダンスヘッドフォンからハイインピーダンスヘッドフォンまで対応いたします。
一般的なローインピーダンスヘッドフォンから 鳴らしにくいと言われるようなハイインピーダンスヘッドフォンまで対応します。
一部のヘッドフォンのように ほんの少しのボリュームで鳴ってしまう超高感度ヘッドフォンや 業務レベルでも高いと思われるくらいの超高出力DAC等をお使いでない場合はTunedやTuned2で問題ありません。

■Tuned3
超高感度ヘッドフォンとハイインピーダンスヘッドフォンを同時にお使いの場合かつ DAC出力が大きい場合などに有効なオプションです。
Tuned2よりもさらに汎用性を深めたオプションになります。
Tuned3はヘッドフォンの様々な感度やインピーダンスの違いの特性、主に超高感度ヘッドフォンに最適化させるためにアンプの動作特性を変えるスイッチがついています。
つまり 基本的な音質はTuned2ベースに 超高感度ヘッドフォン用にアンプの動作特性変更が可能です。つまり Highポジションでは基本的にTuned2と同様となります。
アンプのゲインは超高感度用に最適化して仕上げた方がアンプのドライブ能力は上がり音質が向上することが多いです。
従来は ヘッドフォンに合わせて最適設計して製造してきましたがスイッチによるアンプ切り換えで対応するオプションとなります。多種多様なヘッドフォンを所有するユーザーさんも増えてきたためです。
 また 最適なゲインは DACの出力特性にも関係してきます。最近では高ダイナミックレンジを目指して非常に高出力なDACが増えてきています。基準レベルは +4dBu からすると10dB以上も高い出力の場合があり、この場合はアンプ自体にゲインが不要とも言えるレベルになり、場合によってはアンプのトータルゲインを10dB程下げる必要性があります。
大きな入力は、適切なアッテネーションがあれば 音質を犠牲にすること無くノイズレベルも下がることもあり、有効な手法となります。
ボリュームコントロールでおこなうことも可能ですが、ボリュームは ある程度回した方が(アッテネーションが少ない領域)絞った状態より理論的に高音質となります。

■Specialオプション
通常は 御客様と相談して仕様を決め、それから その一台を精魂込めて手作り製作しますのでおおよそ 45日程度納期がかかります。
しかし「直ぐに欲しい」「分かりづらい」とう ご意見も伺っているため、仕様を確定させて型名固定で販売しているモデルがあります。
たとえば ヘッドフォン祭りでは、ご購入者様にお得になる様なオプション設定をしてお値打ち価格で販売をすることも多いです。
このモデルは仕様限定して作ること、記念価格とする場合も有るなど、通常販売よりもかなりお求めやすくなっている場合も有ってオプションが御客様の要望にマッチすればかなりお得です。
仮に Tuned2で問題無いユーザーさんが将来超高感度ヘッドフォンを使うかもしれない ということでTuned3モデルをご購入頂いても Tund2程度の価格で購入できる場合も有りますし、特殊な環境下で無い場合でTuned3が不要な場合はTuned2なら かなりお得になる そんな感じでご購入できます。
限定数で作っておりますのでいつも在庫があるわけではございませんが、限定品はかなりお得にご購入できますのでフジヤエービック様にご確認していたたけたらと思っております。

2023/5/31

DSU6200音源ボード 高精度クロック換装


久しぶりのクロック変更作業をしました。
近の製品は改造しづらく、かつ 製品自体が安価で改造費用とのコスパを考えると あまりお手伝いできることも無かったのですが、今回は御客様の要望で クロック換装をおこないました。
最近の製品は 昔と違ってかなり色々考えられています。例えば いくら高性能パーツに変えてもそのコスパはあまり良くないことの方が多いです。
回路の性能は パーツで決まるわけでは無く 回路方式やパターン含めトータル的なものだからです。
しかしながら 趣味はコスト重視で製品を作る場合と異なりいわゆる楽しみですから人それぞれ。少しの違いでもそれは大きな感動となる場合も有ります。
当社としては そういう人たちの要望を具現化してあげようと言うことでお引き受けしました。
引き受けたからには しっかりと交換部品の性能が発揮できるような取り付け方をして十分満足できる仕上がりを目指しています。
今回の様な換装する場合の問題は コントロールがどのようにされているか? や ロジックレベルなのか疑似サイン波なのかなどの波形の問題やそもそもの性能ですね。今回に限らずメーカー品は部品番号が無い物も多く、今回も不明でかなり調査いたしました。最終的には 電源を入れて実機のコントロールや波形状態を確認し交換作業を致しました。
元からついていた部品はサーフェスマウントかつ部品下部にもハンダは回っていますので 普通の半田ごてを使っておこなう物では無く専用のリワークシステムで外しました。
装着は ランドパターンが全く変わってしまいますのと そもそもモジュール自体が大型で取り付けスペースが無いので装着部品の上に絶縁をしながら装着しています。
リードは 2mmほど長くなってしまいますが、インピーダンスも低くほぼ基板ダイレクトなので波形に問題は無いはずです。実体顕微鏡で物理的なハンダ付け精度などの確認や計測器で実測したりして実際に動作波形を観測してみましたが 大きな違いが無く問題も有りませんでした。

■お客さまのクロック換装着手までの経緯

(原文のまま掲載)
AVアンプは音が悪い。
オーディオを始めると、まず雑誌等で最初に目にする有名な文言です。
私はAVアンプを使ったことが無いので、実はそれが本当かどうか分かりませんが、プロジェクターでは大画面で鑑賞しており、その音を再生する際にはAVアンプを使わないマルチチャンネル再生を検討していました。
そうしているとき目についたのがDCU6200というPCIe対応の音源ボードです。
これは映画などのマルチチャンネル音源をチャンネルごとに個別に光で出力できるというものです。
USB経由の再生はケーブル1本でも音が激変するので、そういう不完全性に嫌気が差していたこともあり、USBを全く使わない所にも興味を持ち、導入を決めました。
実際に聴いてみると2ch再生ではUSB経由のSU-6には流石に及びません。何とかこれに近づけないものかと、まずはDCU6200の光出力ユニットを交換しました。次にクロック交換を検討した所、隣のLSIに干渉するようで技術的にかなり難しい状況です。私は簡単なクロックの交換は自分でやりますが、今回はどうも失敗の危険性が非常に高いようですのでプロの方にお願いすることにしました。
これに接続しているチャンネルディバイダは光入力ユニットの調子が悪いので、同軸入力での常用です。そのためDCU6200の光出力をiPurifier SPDIF2を使って同軸に変換して入力しています。光出力はI2Sと違いそもそもジッターが多く、優秀なクロックに交換しても効果は少ないように予想されます。
iPurifier SPDIF2は所謂DDCに類しますが、クロックを積んで完全にデータを打ち直しておりジッタークリーナーとも呼べるもので、これによりさらに音の変化は分かりづらくなると思われます。
そういう理由からクロック交換して出てきた音は確実に前より向上しましたが、激変ではありませんでした。
色々なオーディオアクセサリーで音の変化を楽しんできましたが、当然失敗することもありお金を使う以上、前より悪くなるのは出来るだけ避けたいと考えるようになりました。
その為には聴きやすい音に調整するのは最後に回して、まずはDA変換の前にノイズやジッターを少しでも減らして特性を良くすることが無駄が少ないと考えるようになり、システムのバッテリー駆動とジッタークリーナーの導入、クロックの交換を進めるようになりました。
今回のクロック交換はわずかな向上でしたが、上記に示すような特性を良くする確実な向上を行う事ができました。
DCU6200の限界に迫ることが出来て非常に満足しております。
難しい作業を請け負っていただき感謝しております。
どうもありがとうございました。


2023/4/25
OJI Specialヘッドフォンアンプは何時でも進化可能な設計です

オーディオ製品導入にあたっては 性能や試聴結果、デザインなどは勿論ですが、発売時期など 旧モデルなのか ニューモデルなのかなど 御客様側のたちばからすると気になることも多いはずです。
とくに 高額製品になればなおさらです。買ったと思ったらニューモデルが出て「損をした気分になった」 なんて言うこともあるとやはりショックは大きいです。
OJI Specialは このような事にならないよう 御客様本位で製品を考えています。
できるだけ アンプ外観を大きく変えずに進化させてきたのには訳があるのです。
OJI Specialの歴史は進化の歴史です。しかしながら 進化は何時でも対応出来ます。
BDI-DC44B を Tuned3にしたい! Limitedバージョンにしたい!など様々な要望があると考えています。
OJI Specialではこのような要望に応えるために シャーシ配列や基板の実装、 前面や背面構造の大きな変更をすること無く 性能第一かつ御客様本位でアンプ設計をしてまいりました。
今回発売の ーG Tuned3 Limited2には 様々なヘッドフォンの性能を最大限に引き出すために アンプの改良、そして アンプの負荷特性を考慮したゲインスイッチやアッテネータスイッチを搭載していますが、フロントパネルを変えること無く対応しています。
つまり 今お持ちの機種でもアップグレード対応がしやすい設計や進化をたどっているのです。

つまり BDI-DC44B2が 最新のBDI-DC44B2 -GTuned3にすることも出来ますし BDI-DC24Bに インシュレータシステムを取り付けたり TM-1(トルクマネージメント)や tuned3にすることも可能なのです。
性能 と言う面からすると 旧モデルになる事が無いのです。

よくある アップグレード例では ヘッドフォンに合わせた ゲイン変更なども行えます。

ヘッドフォンが様々に進化するのと同様に あなたのOJI Specialヘッドフォンアンプを新品を買うより遙かに少ないコストで進化させてあげる事が可能です。

※構造が大きく変わる 44Bを 44B2にするなどの場合は 構造自体が変わるので難しいですが、24Bシリーズや44B2シリーズなど構造がほぼ同じ場合には大きなアップグレードも可能です。
詳細は当社又は 販売店にご相談願います。

2023/2/06
BDI-DC44B -G Tuned Ⅱ +SiIB-01+TM-1 ゲイン調整検査

本バランスヘッドフォンアンプBDI-DC44Bは 当社の最高峰のアンプの一つであり、多くの方や雑誌記事などで高評価を頂いているアンプです。最近は様々なヘッドフォンが登場してそれに合わせたセッティングを希望する御客様も多くなってきました。当社としては長年の研究と実績から、できるだけ多くのヘッドフンにマッチングするような構成としているつもりですが、昨今はDAC出力レベル含め、その幅が非常に大きく、それらの状況に対応するようにTuned3による最適なゲインマッチングの出来る製品も開発しています。単に同じボリューム位置で音量差が出来るゲイン変更スイッチを設けているアンプも多くありますが、ゲイン変更を行うと多くの場合アンプの特性が変わってしまい、それに合わせて音質も変わってしまいます。
アンプに求められる性能は様々な物がありますが、簡単に言い表すと 「入力された信号を破壊すること無くしっかりとヘッドフォンをドライブすること」だと考えております。
言葉で言うのは簡単ですが、これを実現するのは難しいです。それは ヘッドフォンは様々な品種やインピーダンスの違いなど沢山の種類があるからです。特に「鳴らしにくい」 と言われている物から非常に高感度の物まで全てをカバーすることは非常に難しいのです。
今回はユーズド品で異なるヘッドフォンに合わせてあった当社のアンプを御客様のお持ちのSusvaraに合わせるセッティング変更とオーバーホールそしてチェックを行いました。
御客様は高出力のDACをお使いの為、それに合わせてゲイン設計を行いスタンダード構成で問題無さそうと言うことでゲイン変更。それに合わせてTuned2最新回路への変更。また 分解は全分解組み立てとなりますので、各種検査とTM-1オプションの実施、そして ユーズド品と言うことも有り、各種測定やオーバーホールも合わせて行いました。
心配された動作不良も無く初期検査で通常の検査工程と同じ検査を行い、動作状況を把握し万全を期し調整を行いました。
 なお当社の製品は放送業務用、産業用等 高耐久部品を使っておりますので高寿命となっておりますが、安心して長くお使い頂けるようにと仕様変更後は通常の出荷検査と同じく アンプでは周波数特性、歪み率やゲインなどの一般計測は勿論ですが、エージングや試聴を行い出荷しております。

■お客さまの感想

(原文のまま掲載)
1月程聴き込みましたので、簡単ではございますが、感想など書かせて頂きます。
まず一聴してエネルギー感が格段に増したと感じました。
特にボーカルの鮮度、低域の躍動が凄い。
Susvaraでこれ程の低域が出るものなのかと感動しています。
高域に関しましては、戻ってきてすぐは少し硬いかな?と感じましたが、鳴らし込んでいく内に硬さはほぐれ、クリアかつキメ細やかになりました。
Susvara本来の実力を充分に発揮出来ていると実感でき、大変満足しております。
また従来から所持しているD8000やEmpyreanも格段に躍動感が増しました。
調整前でも満足していたのですが、もっと早くにゲイン調整をして頂けばよかったと後悔している程です(笑)。
Susvaraを満足に鳴らす為に今回の調整をお願いした訳ですが、最大の収穫は、僭越ながらOJI Specialのアンプの本当の実力を体感出来たことだと思っております。
このアンプをこの先何年も大切に使っていきたいと思います。
以上、拙い感想ではありますが、感じた事をそのまま書かせて頂きました。

2022/9/17
NEW OPTION TUNED

製品名:Complete Balanced Head-Phone DC Amplifier
BDI-DC44B3 -G Tuned 3 Limited
型名BDI-DC44B2 -GT3 +S+TM+SP

オプション含めた合計参考価格 消費税込み1,375,000円(1,250,000円(税別))
フジヤエービック ヘッドフォン祭り特別オプション付き限定商品 
限定3台 即納BDI-DC44B2 -GTuned3 LIMITED

【 製品特徴  】

「もっと深くサウンドを楽しむための 新設計 TUNED3(ちゅーんどすりー)」
44B2(よんよんびーつー)は、多くのお客様から要望が多かった 24B
(にいよんびー)のスマートなフォルムで44B(よんよんびー)の強力なドライブ感 そして リーズナブルな価格 という難題をクリアーするために生まれました。
鳴らしにくいヘッドフォンでも 強力なドライブ力があると 大変高評価の当社ヘッドフォンアンプでしたが、今回の Tuned3 Limitedは かねてから要望の多かったローインピーダンス 高感度ヘッドフォン向けの 最適なアンプ動作を求め 感度チューニングを施した 最新限定モデルとなります。
従来通り BDI-DC44シリーズはバランスヘッドフォン再生の理想的なドライブをするために 左右とHigh Lowの4つのアンプに独立したプラスマイナス2電源(合計8電源)を搭載。従来からの超高SNを維持したまま スマートに4台のトロイダルトランスと8回路の電源を搭載しています。
ハイインピーダンスから多くのヘッドフォンに適合するアンプ特性はそのままのHighポジションにさらに ローインピーダンスや高感度ヘッドファンのドライブに最適なLOWモードを搭載。新チューニングを施し Tuned3オプションとして搭載しています。
単にボリューム位置を変えるためのゲイン調整では無くヘッドフォンの特性を考えたアンプの動作切り替えになります。
強力なドライブ能力だけで無く 高感度ヘッドフォンの 緻密な表現力とパワフルさを余すこと無く表現するBDI-DC44B2 -GT3
限定オプションとして バランスヘッドフォン駆動の理想を求めDCアンプながらバランス中点をマイクロボルト単位まで追い込んだ特別選別品採用。
旧LIMITEDバージョンで大変好評だった 低損失ワイヤーなど Special オプションも搭載するなどLIMITEDにふさわしい限定商品です。

【 概略スペック 】
アンプ構成 : パワーアンプ部
 入出力完全DC構成Tuned3ハイスピードアンプ x 4
        ※1 特別選別品
        
バランス入力: : XLR 1系統
シングルエンド入力:RCA 1系統
電圧ゲイン : HIGH 約8dB/  LOW 約5dB (背面にtuned3切り替えスイッチあり)
シングルエンド入力 バランス変換ハイスピードDCアンプ搭載 BDI-DC44B2 -GTuned3 LIMITED(ゲイン 約6dB)
アッテネータ:東京光音電波製 大型チャネル間シールド付き高音質タイプ4連
       ※1 低損失 銀メッキテフロンワイヤーシールド、リターン結線
       ※1 低損失 極太バランスシールド内部配線
電源構成 : 左右ハイロー完全独立 大型50VA トロイダルトランス×4 
       (合計200VA)独立強化8DC電源
出力 : バランス出力 3pin XLRx2 / 4pin XLR x1 
     シングルエンド出力 Φ6.3 PHONEx1
     銀メッキテフロンワイヤー出力結線
     
電源 : AC100V 50/60Hz 20W
サイズ :430 (W) x 88(H) x 330(D) (突起物含まず) 約9Kg
その他 : 
トルクマネージメント組み立て
AC電源コネクタ フルテック社製 ハイエンド金メッキタイプ 
XLR入出力端子 ノイトリック社製 金メッキタイプ
取り付けボルト オールステンレス、純金メッキステンレスキャップボルト
(HiRISインシュレータシステム) 
シリコンアイソレーションベース標準装備
(ピンスパイクとフェルトシートは付属しません)
※1   LIMITED 特別仕様
  2022年秋 フジヤエービック様での特別販売のみ即納 限定品
※2  仕様は 性能向上等のため 予告なく変更することがあります。予めご了承願います。

2022/2/17
BDI-DC44B -R Tuned Ⅱ +SiIB-01 調整検査
アップグレード TM-1

本バランスヘッドフォンアンプBDI-DC44Bは 当社の最高峰のアンプの一つであり、非常に高音質と多くの方や雑誌記事などで高評価を頂いているアンプです。
その音質は 超高SNの中から浮かび上がる非常にクリアで音楽自体が持つ音色の再現はもちろんのこと上流機材の音の判別が可能なほどストレート かつ強力なドライブ力によるダイナミックさを兼ね備えたアンプとなっており、接続されるヘッドフォンの特徴をしっかりと表現できるアンプという評価が多いです。さらに様々なオプションでさらに御客様の嗜好に合ったアンプに仕上げることが可能です。
また OJI Specialとしては 高音質の追求は勿論ですが、高品質にも非常に力を入れております。
ヘッドフォンアンプやDACなど全てのOJI Special製品は 抜き取り等では無く100%一台一台 長時間のエージング後 調整検査を行い出荷されます。
また 製品開発では長寿命設計を行うと共に評価試験では マイナス10度の極寒条件や40度といった高温状態などの起動、動作テストなども行い信頼性の高い製品開発を行っています。
かしながら 工業製品ですから故障率が0%と言うことはあり得えませんし、当社の製品は非常に性能寿命も長く感がえられていますので、当社としても御客様に末永くお使い頂くために修理対応に力を入れております。
幸い 自然破壊などの修理と言うことは無く、多くが 更に長く使いたいと言うことでレストアや調整検査目的で当社に入庫されることが多いです。

今回は 中古でご購入の御客様から 修理調整検査と言うことで依頼を受けました。安心して長く使いたいと言う形です。また 分解すると言うことで、トルクマネージメントオプションの追加を行いました。
トルクマネージメントは 筐体の組み立てやインシュレータなどだけで無く 基板の実装等も行います。緩めた後 精密トルクドライバーにてネジの締め付けを行い さらにネジの緩み止めを実施します。
一般的な製造工程では トルク設定付きの電動ドライバーを使います。本来筐体などの組み立てではある決まったトルクで締め付けるとOKなのですが、本オプションでは 1cN/mと言う微細な単位で熟練した人の手で相手部材や相互の材質等により適正トルク値を変えて組み上げます。

実際に 検査してみますと動作は良好で 故障箇所や劣化箇所は無く、ほぼ全て分解の上、トルクマネージメント組み立てを行い調整検査を行いました。
検査工程は 通常の検査工程と同じ検査を行い、万全を期します。
周波数特性、歪み率やゲイン差などは勿論ですが、実際にエージングや試聴を行い問題無いことを確認します。

■お客さまの感想

(原文のまま掲載)
クリアで端正でありながらかつ音の厚みもある。この2つをここまで高度に両立しているアンプは私の試聴経験上ありませんでした。また音色の生生しさが素晴らしいです。硬い音は硬く、柔らかい音は柔らかく奏でており非常に臨場感があります。思わずヘッドフォンを次々に取替えながら長時間聴いてしまいました。また当ヘッドフォンアンプはドライブ力もあるので様々なヘッドフォンの新たな魅力も発見できました。本当に素晴らしいものをありがとうございました!!